• 14|人はなぜ書けなくなるのか─書くためのトリガーを押してくれる3冊
    Nov 12 2024

    ずっと自著の執筆で悩んでいる武田を易がいい当ててしまった回。書けなさとはなにか。そこをどう脱出できるのか。今日はそんなヒントをくれた3冊です(感謝本コンボ)。


    今回の感謝本:

    アーシュラ・K・ル=グウィン『文体の舵をとれ』(フィルムアート社) 高橋源一郎『「書く」って、どんなこと?』(NHK出版) 小沼理(編著)『みんなどうやって書いてるの? 10代からの文章レッスン』(河出書房新社)

    【今回のトピック】 廣田による易の結果…!/なぜか「出てしまう」易/20年以上文章読本を読んできた武田/育児を支援してくれる飲食店の仕込み動画/つくり方への興味/なぜ自分の書くものや声は気持ち悪く感じるのか/「教養が邪魔をする」/ストイックな先生ル=グウィン「不要な副詞はダニである」/広告会社は動詞ではなく形容詞を考える存在/佐藤雅彦さんの「じゃないですか禁止令」/禁止や制限が自由を生む?/考えずに書く技術/漱石『坊っちゃん』は毎日25枚を10日間書いて完成/乗代雄介さんの風景スケッチ/「美しい」「きれい」を禁止したとき風景をどう描けるか/人の数だけ書き方と書けなさがある

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    34 mins
  • 13|世界解釈の方法としての占い
    Nov 1 2024

    ふたりが好きな名作RPG「ペルソナ」シリーズの話から、話題は占いへ。スピらずに、スピリチュアルについて語ることはできるのか。

    【今回のトピック】 海外出張&気管支炎で久々の収録/「ペルソナ」スタッフによる新作『メタファー リファンタジオ』/ユング再読中の武田/廣田の思うアトラスの発明/クリエイターにおすすめしたいユング/スピらずにスピリチュアルについて考えること/タロットの武田と易経の廣瀬/「ペルソナ」シリーズとタロット/愚者と吊された男/占いは偶然性から世界を解釈し直す方法/易は量子力学と似ている/易を欧州に持ち込んでユング/経営者のとなりには易者がいる/易は気にしてることを的確に刺してくる/いいインサイトは意識と無意識のあいだにある/易でBOOKS CALLINGの未来を占ってみる!/「トートバックつくるのはまだ後っすね」/易は「いかに読む」か

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    32 mins
  • #12|足下に広がるパラレルワールドへ─梅棹忠夫『日本探検』
    Oct 7 2024

    社員旅行計画を計画中の廣田。有名店や映えスポットを巡るのではない、社員が知的好奇心を満たせるような創造的な旅はどんなふうに編集可能なのか。そのヒントを感謝本から得たようです。

    今回の感謝本:梅棹忠夫『日本探検』(講談社学術文庫)

    【今回のトピック】 消費で終わらない良い旅とは?/鹿児島のリサーチを依頼したバイトスタッフ、Uターンを決意!/旅は事前リサーチからはじまる/「なんにもしらないことはよいことだ」/移動しながら歴史の縦糸をつなぐ/大本教の本拠地・綾部市のおもしろさ/神道とエスペラント/「つまずき」の持つ価値/「なぜ昆虫が壁から落ちないか発見したんすよ」/なぜ出雲大社が縁結びの地に?/国家神道成立時、伊勢派VS出雲派で対立/顕と幽/どの神様を代表させる?/大国主命、外される/超重要人物・千家尊福によって出雲大社教が爆誕/人前式は出雲から/キリスト教からヒントを得た喪服/「伝統」は意外と近代以降のものだったり/「補助線」を引けば風景が違って見える/「梅棹忠夫博識すぎて専門忘れがち(笑)」/足下に広がるパラレルワールド/AR的知性/旅は編集!

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    37 mins
  • #11|死んでしまったら、どうやって世界と出会い直す?─東直子『とりつくしま』
    Sep 30 2024

    「母が原作・娘が映画化」が話題の小説『とりつくしま』。その感慨について、武田が自身の現代短歌との出会いを振り返りながら語ります。もし死んでしまったとしたら、モノとなったあなたはどうやって世界と出会い直す? すべての人の心をきっと射貫く、ストレート感謝な1冊!

    今回の感謝本:東直子『とりつくしま』(ちくま文庫)

    【今回のトピック】 高校球児、現代短歌に出会う/『日本文学盛衰史』経由の穂村弘/あこがれの「かばん」と東直子さん/書店員の「推し」からロングヒットとなった『とりつくしま』/娘・東かほりさんが映画化し今年公開!/死んだあと、何かものにとりつけるとしたら?/ネタバレ1個だけします!/ロージンとロージンバックの違いが話のミソ/「最後の一言でうるっとも来なかったら連絡ください」/とりついたものの共通項=肌に触れる道具/触れあうことの非対称性が切なさを生む/武田がとりつきたいもの=娘の絵本/モノにになったからこそ味わえる対象との距離感/廣田のとりつきたいもの=人が集まる場所にあるもの/ユクスキュル・環世界的なあじわい/付喪神的なおかしみ/「ストレート感謝は強いっすよ」


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    28 mins
  • #10|年とるの案外悪くない感じ
    Sep 24 2024

    収録日は廣田のお誕生日でした!ということで、年をとることと、若さついて考え、話してみた回。

    お誕生日プレゼント本:

    島田潤一郎『長い読書』(みすず書房)

    山口祐加、星野概念『自分のために料理を作る──自炊からはじまる「ケア」の話』(晶文社)

    【今回のトピック】 プレゼント開封の儀!/年をとるってなに?/年を重ねるのがちょっとうれしい(廣田)/30歳まで生きると思ってなかった(武田)/35歳問題ってほんとにある?/手持ちのものでやっていくのだ/踊り場としての35歳/『パーティが終わって中年が始まる』/パーティが終わって本当によかった!(武田)/『40歳からは自由に生きる 生物学的に人生を考察する』/ホモ・サピエンスの寿命は本来38歳/若さが光って見える!/『きみの鳥はうたえる』/若さ=何も持たずしてかっこよくなれる時間のこと/傷つくことも若さの特権/年をとると人に食べものを与えたくなる/なぜかつけ麺の話に…

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    30 mins
  • #9|何かはじまる予感だらけ。けれども…─松本正彦『劇画バカたち!!』⁠
    Sep 17 2024

    番組史上最長の収録時間となった今回。「大絶賛ってわけじゃない、複雑な感謝本なんですよね」(廣田)。あまりにおもしろそうなテーマなのに、なぜか漂い続ける不穏感。その魅力をなんとか言語化しようとした終盤、なぜ武田は笑いのツボにはまってしまい──。

    今回の感謝本:松本正彦『劇画バカたち!!』

    【今回のトピック】 初回の『望郷太郎』への廣田からのアンサー本/さいとう・たかをを中心とした劇画版の『まんが道』?/劇画は貸本屋時代の大阪からはじまった/どの世界にもいるいや〜な先輩/画面から漂うつげ義春み/社長の空手形/なぜか得られないカタルシス/劇的なことが起こらない「劇画前夜」のリアリティ/さいとう・たかをだけずっとやる気!/伏線回収に期待しすぎな現代人/「でも人間ってそうだよな」/ジャンルが生まれる時/伏線回収の精度=作品の豊かさじゃないよね?/25年越しの単行本化/青山ブックセンターのフェアだから出会えた/今のヒップホップに近い当時の漫画ビジネス/「ここで終わり?」な異形のラストシーン/無自覚なポストモダン/読んだ人と話したい!

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    45 mins
  • #8|文化として調理し味わう楽しみ(しかもお手軽に)─稲田俊輔『ミニマル料理』
    Sep 9 2024

    0歳児のまっただ中、料理を楽しめず困っている武田が手に取ったクリティカルヒットレシピ本。簡単なのに文化的なレシピたちと、この本の編まれ方の批評性を饒舌に語ります。感謝の多点買いができる1冊!

    今回の感謝本:稲田俊輔『ミニマル料理 最小限の材料で最大のおいしさを手に入れる現代のレシピ85』(柴田書店)

    「絶対に読んでほしい前書き」はこちらから

    【今日のトピック】 前回から3キロ痩せた廣田/高校球児時代1日5食食べていた武田/椎名誠で料理に目覚める/上京してはじめて食べたガパオライスで開眼!/子育て中、文化的な営みとしての調理をどう続けるか/「土日の男の料理」ではダメ!/「絶対に読んでほしい前書き」を読んでほしい/世界から失われつつある「普通の家庭料理」/柴田宵曲『古句を観る』/時短、お手軽とは違う楽しみ/圧巻の!なすのしょうゆ煮/絶対誰でも再現できる定量化レシピ/うまみも甘みもなくなぜおいしいのか/感謝のよだれ/フライパンの上だけで完結する麻婆豆腐/味覚におけるプッシュ型とプル型/本好きを刺しに来てるネーミング/新宿〈サントリーラウンジ 昴〉の思い出/感謝の多点買いができる1冊!

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    34 mins
  • #7|読書遍歴を語ろう!
    Sep 2 2024

    ふと、なぜ廣田が小説・人文書・詩など幅広く本を読み続けているのか気になった武田。ということで、今回はふたりが本に目覚めたきっかけから、読書遍歴を語り合いました。リスナーのみなさんの「マイファースト感謝本」もぜひ教えてください!

    【今日のトピック】 本に感謝すると著者に届く率、現状100%/月に1冊本を読む人=わずか10%ほど?/小児ぜんそくゆえに(?)本好きになった(武)/親が絵本好きだった(廣)/おれたちの長新太!/エンデ『はてしない物語』を読了したらほんもの/好きな子に会いに図書館へ/ミスチル経由のフロイト、エルヴィス・コステロ/村山由佳『おいしいコーヒーのいれ方』で恋に憧れた男子校生活/『ぼくは勉強ができない』の時田秀美くん!/中3で偶然読んだある作品ですべてが変わった(武)/サッカー部・キネブチくんの影響で手に取った大江作品から受けた衝撃(廣)/小熊英二『民主と愛国』を読んでた高校球児(武)/ 理系だけど本が好きすぎてこづかいでZ会の国語をとってた(廣)/本について語れる仲間、どうつくった?/「読書って現実逃避じゃね?」にどう答えるか/「文学部不要論」にどう応えるか/貨幣より前に物語があった/それぞれのファースト感謝本を探ろう!

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    39 mins