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盈虚
- Narrated by: 大島 昭彦
- Length: 28 mins
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Summary
権力や支配欲に翻弄される人間の姿を描いた、中島敦による短編小説
かつて中島敦が転地療養の為、パラオ渡った際に題材にした作品集
「南島譚」に掲載された作品。春秋時代の中国を舞台とした権力や
それにとりつかれた者たちの運命が描かれている。
衛の皇太子、蒯聵が一度は国を追われるも姉の情夫である渾良夫
と策を巡らせクーデターを起こす。蒯聵は王座に即いて荘公となるが
行ったのは国の為の政治ではなく、自尊心を満たすため快楽に溺れる事だった。
中島敦(なかじま・あつし)
昭和時代前期の小説家。1909年東京生れ。東大国文科卒。
祖父は漢学者中島撫山、伯父にも漢学者が多く、父は中学の漢文教師。
1933年横浜高等女学校の教師となり、かたわら作家を志して習作にはげんだ。
持病の喘息悪化のため、転地療養を兼ねて41年パラオの南洋庁に赴任する。
唐代の伝奇「人虎伝」を素材にした「山月記」が深田久弥の推挽で42年2月の「文学界」に掲載され文壇にデビュー。同年5月発表の《光と風と夢》も好評で以後創作に専念。
パラオ南洋庁書記の職を辞して作家生活に入ろうとしたが、同年12月持病の喘息のために夭折した。代表作に「李陵(りりょう)」「弟子」「光と風と夢」など。
かつて中島敦が転地療養の為、パラオ渡った際に題材にした作品集
「南島譚」に掲載された作品。春秋時代の中国を舞台とした権力や
それにとりつかれた者たちの運命が描かれている。
衛の皇太子、蒯聵が一度は国を追われるも姉の情夫である渾良夫
と策を巡らせクーデターを起こす。蒯聵は王座に即いて荘公となるが
行ったのは国の為の政治ではなく、自尊心を満たすため快楽に溺れる事だった。
中島敦(なかじま・あつし)
昭和時代前期の小説家。1909年東京生れ。東大国文科卒。
祖父は漢学者中島撫山、伯父にも漢学者が多く、父は中学の漢文教師。
1933年横浜高等女学校の教師となり、かたわら作家を志して習作にはげんだ。
持病の喘息悪化のため、転地療養を兼ねて41年パラオの南洋庁に赴任する。
唐代の伝奇「人虎伝」を素材にした「山月記」が深田久弥の推挽で42年2月の「文学界」に掲載され文壇にデビュー。同年5月発表の《光と風と夢》も好評で以後創作に専念。
パラオ南洋庁書記の職を辞して作家生活に入ろうとしたが、同年12月持病の喘息のために夭折した。代表作に「李陵(りりょう)」「弟子」「光と風と夢」など。
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