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市朗怪全集 三十二
- Narrated by: 中山 市朗
- Length: 1 hr and 37 mins
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Summary
実話系怪談のパイオニア、語りで送る怪談全集!
1990年代に巻き起こったJホラー・ブームを牽引した実話怪談界の大御所が、満を持して登場する!!
すべり女(すべりめ)
20年ほど前のこと。私はある専門学校の講師を務めており、サマーセミナーという岐阜県での一泊二日の合宿に付き添うことになった。
ところが宿泊先のホテルの渡り廊下が奇妙な造りをしていて電灯も無い。そしてやはりというか、この渡り廊下ですべるように移動する女を見たという学生がいた。
千手観音
サマーセミナーが終わった二学期。あのホテルでは他にもいろいろと怪異が起こっていたようだ。
そしてその怪異が写真に撮れたということで私も見せてもらった。明らかに奇妙な写真だった。そこには千手観音らしき…。
静かにせぇ!
ある日、サマーセミナーに参加したが何も無かったという教え子の女の子たちが私の書斎に遊びに来た。「私ら霊感ないみたい」と落ち込んでいる。
ほんとに何もなかったのかといろいろ当日のことを聞いていると、彼女らが気が付いていないだけで、ずっと怪異に接していたことが浮き彫りとなったのだ。
四年後のホテル
北野誠氏と雑誌『幽』の取材と言うことで4年ぶりに岐阜のホテルにやってきた。そしていろいろと取材を試みたところ、結果としてこの建物はもともとホテルではなく、別の意図をもって作られていたことが分かってくる。
そして我々取材班も、数々の怪異に接することとなる。
ナース姿
あるカップルが神戸までドライブし、街のあちこちを歩いたが、夜も遅くなりホテルに一泊と言うことにした。しかし予約はしていない。
山の手を彷徨っているうちにレトロな造りのホテルを見つけた。
中に入ってみると、どうやら病院を改築したものらしい。
夜中のことである。部屋の隅にナース姿の女が立った。
中山 市朗(なかやま いちろう) プロフィール
作家、怪異収集家
大阪芸術大学映像計画学科卒業。映画の助監督や黒澤明監督の『乱』のメイキングの演出などに携わる。扶桑社から木原浩勝との共著で『新耳袋~あなたの隣の怖い話』で作家デビュー。
Jホラーブームを作った作家や映画監督に大きな影響を与え、ブームをけん引することになる。
著書に『怪異異聞録・なまなりさん』『怪談実話系』『怪談狩り』シリーズなどがある。
その他の著書に『捜聖記』『聖徳太子・四天王寺の暗号』『聖徳太子の「未来記」とイルミナティ」など多数。
1990年代に巻き起こったJホラー・ブームを牽引した実話怪談界の大御所が、満を持して登場する!!
すべり女(すべりめ)
20年ほど前のこと。私はある専門学校の講師を務めており、サマーセミナーという岐阜県での一泊二日の合宿に付き添うことになった。
ところが宿泊先のホテルの渡り廊下が奇妙な造りをしていて電灯も無い。そしてやはりというか、この渡り廊下ですべるように移動する女を見たという学生がいた。
千手観音
サマーセミナーが終わった二学期。あのホテルでは他にもいろいろと怪異が起こっていたようだ。
そしてその怪異が写真に撮れたということで私も見せてもらった。明らかに奇妙な写真だった。そこには千手観音らしき…。
静かにせぇ!
ある日、サマーセミナーに参加したが何も無かったという教え子の女の子たちが私の書斎に遊びに来た。「私ら霊感ないみたい」と落ち込んでいる。
ほんとに何もなかったのかといろいろ当日のことを聞いていると、彼女らが気が付いていないだけで、ずっと怪異に接していたことが浮き彫りとなったのだ。
四年後のホテル
北野誠氏と雑誌『幽』の取材と言うことで4年ぶりに岐阜のホテルにやってきた。そしていろいろと取材を試みたところ、結果としてこの建物はもともとホテルではなく、別の意図をもって作られていたことが分かってくる。
そして我々取材班も、数々の怪異に接することとなる。
ナース姿
あるカップルが神戸までドライブし、街のあちこちを歩いたが、夜も遅くなりホテルに一泊と言うことにした。しかし予約はしていない。
山の手を彷徨っているうちにレトロな造りのホテルを見つけた。
中に入ってみると、どうやら病院を改築したものらしい。
夜中のことである。部屋の隅にナース姿の女が立った。
中山 市朗(なかやま いちろう) プロフィール
作家、怪異収集家
大阪芸術大学映像計画学科卒業。映画の助監督や黒澤明監督の『乱』のメイキングの演出などに携わる。扶桑社から木原浩勝との共著で『新耳袋~あなたの隣の怖い話』で作家デビュー。
Jホラーブームを作った作家や映画監督に大きな影響を与え、ブームをけん引することになる。
著書に『怪異異聞録・なまなりさん』『怪談実話系』『怪談狩り』シリーズなどがある。
その他の著書に『捜聖記』『聖徳太子・四天王寺の暗号』『聖徳太子の「未来記」とイルミナティ」など多数。
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